メガカイロスは強い

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ポケモン対戦勢が格闘ゲーム(BBTAG)と2年間向き合ったのでその感想とか

BBTAG Advent Calendar 2022の記事です。
adventar.org

ポケモンが大好きなptrstです。
10年ほど前からポケモンの対戦勢として活動しています。

2年前、当時プレイしていたポケモン剣盾に飽きて、たまには別のジャンルのゲームで遊んでみようと思い、
BBTAGという格闘ゲームポケモンSV発売までやっていました。
格ゲーをまともにプレイするのはBBTAGが初めてとなります。

1日に4~6時間程度、ほぼ毎日プレイしていました。
365日×2年×5時間=3650時間くらい遊んでいたと思います。
ただ、ポケモンSV発売以降は引退状態で、1週間に2時間くらい、ニンフィア金策中の暇つぶしに遊ぶ程度です。

感じたことを書きます。
「格ゲーに興味がある」ポケ勢は参考にしていただければ。

連続で遊べる

ポケモンは、パーティバレという要素があるため、同じ相手と連続で戦えません。
格ゲーはパーティバレにあたる要素がなく、同じ対戦相手と連続で2000戦くらいは遊べます。

脳内物質がめっちゃ出る

ポケモンをプレイしていて一番嬉しい瞬間は、浮いているポケモンに対して羽休め読み地震を当てたときだと思います。

  • 「浮いているポケモンでも、羽休め直後は地震が当たる」というシステムへの理解があること→システム理解
  • 相手のポケモンが羽休めを覚えるという知識があること→知識
  • 相手が羽休めを覚えさせていることを確認しているor読み切っていること→対戦中に相手の情報を得る能力
  • 相手が羽休め読み地震を警戒していないor切っているor警戒しているが、それでも羽休めするしかない ことを読み切っていること→読み、状況判断
  • 試合中に「羽休め読み地震を当てたら勝ち」であることに気づけたこと→状況判断

上記の要素が脳内物質をドバドバさせますね。

格ゲーはこれと同じことが毎秒要求されるので、やっていることはポケモンでした。
しかも、羽休め読み地震を当てられる機会なんて300戦に1回だと思いますが(そもそもポケモンは羽休め地震なんていうプレイをしなくとも勝てるように立ち回るため)、
格ゲーは1試合に10回くらいは羽休め地震を通す機会がやってくるので、脳内物質がめっちゃ出ます。

頭を使うことを否定される

人間って、①考えてから手を動かすのと、②何も考えずに手を動かすのとでは、②のほうが早いですよね。
当たり前ですが、ポケモンにおいては①が推奨されます。

しかし格ゲーは早さが命です。①のプレイをすることが許されません。
②のプレイをして、できる限り何も考えずに最速でボタンを押せる人間が勝つようにできています。
ポケモンでたとえるならば、1秒以内に技選択したら攻撃技の威力が2倍になる みたいなイメージです。

自分がポケモンをやっているのは「アクションゲームのような、何も考えずに手を動かす速度を要求されるゲームの才能がなさすぎて、遊べるゲームがポケモンしかなかった」というのが理由として大きいです。
(こういうポケ勢けっこう多いと思います。)
ゲーム性の違いには相当苦しめられました。

初心者狩りの真実

格ゲー、初心者狩り、多いです。

といっても悪意を持って狩ってくる人間は10人程度しかいませんでした。

格ゲーって、知っていれば対処の余地があるが、知らないと絶対に対応できない、みたいなテクニックが多すぎるんですよね。
しかも調べても詳細が出てこない。
結果的に初心者狩りの形になっていますが、彼らも悪意があるわけではないのです。

ポケモンで例えると、相手だけ俺の知らないポケモンを使ってきて、俺の知らないワザを撃ってくる。みたいなイメージです。

自分の使っているキャラが
「真面目にサイクル戦をすると強くないが、逆に言えばサイクル戦の強いキャラにサイクルで付き合う必要がなく、
(本当は弱いが)一度調べた人間しか知らなくてバレるまでは絶対に返せないテクニックが大量にあるので、なんやかんや勝てる。ただし対策されたら終わり」
というタイプのキャラ(ポケモンで例えるとオニゴーリだと思っています。)で、たくさん謎のネタがあったのが幸いでした。

見てからガードは難しい(けど知っていれば多分当たらない)F式とか、不利フレと見せかけて有利フレーム(知っていれば普通にガードでおk)とか、
実はバースト対策になっていて対処ミスると即死する(知っていればバースト確定ポイントがある)とか、ノーリスク無敵技から中下択(知っていれば簡単に暗転返しできる)とか、
そういうしょうもないネタを無限に装備して、
知らないポケモンを使われたときはこっちも相手の知らないポケモンを繰り出して対抗していました。
(というか、ここ1年くらいは自分が「初心者狩り」の側に立っていたと思います。キャラの性質上わりと仕方がないのですが)

ポケモンでいうと王道のスタン構築が好き!サザンガルド水ロトムしか勝たん みたいなプレイヤーが格ゲーを始めると、これらの初心者狩りにこなごなにされて心が折れると思います。
逆に、「ボルトゴーリつええ!エルテラドーブル最高!」という人間には格ゲーおすすめです。

自分より才能がある人間に絶対勝てない

「①考えてから手を動かすのと、②何も考えずに手を動かすのとでは、②のほうが早い」という話をしました。
ですが、中には考えてから手を動かしても俺の②より早い人間が存在します。

こういう相手にはどうやっても勝てません。

ポケモンでたとえるならば、俺は「1秒以内に技選択したら攻撃技の威力が2倍になる」から多少の技選択ミスには目をつぶって1秒以内に技選択しているのに、
対戦相手はそもそも常時攻撃技の威力が2倍という状態です。
この状態は、相手のポケモンが超弱い(ジグザグマケムッソ vs カバサンダーナットくらいの種族値差がある)か、
相当運がいいとかでない限り絶対に勝てない。ゲームではありません。

というわけで、俺のように才能のないプレイヤーは、本当は格ゲーよりポケモンをやるほうが絶対に楽しいと思います。

ただ、自分より才能がある「だけ」の人間を、「「「やりこみ」」」の差で無理やり倒すのは、楽しいと感じました。

これは実体験なのですが・・・
本当に何をやっても倒せないプレイヤーがいました。


自分の使っていた千枝というキャラは通常技(5B)をダッシュまたはジャンプキャンセルできました。
暴れてこない相手はダッシュキャンセルで半永久的に固めなおすことができ、
ダッシュキャンセルに対して暴れてくる相手はジャンプで暴れをすかすと殴れる。ダッシュキャンセルを見てから暴れることは(少なくとも俺には)困難。
という非常に凶悪な連携があります。

しかしとあるプレイヤーに対してこの連携を行うと、
ダッシュキャンセルは99%暴れられる。
ジャンプキャンセルは99%対空される。
ならば攻め継続をあきらめよう・・・と様子見をすると99%投げられるし、
魂の暴れつぶしは99%ガードされる。

つまり、自分が読みでしか対処できないと思っていた連携は、
才能のある人間からすれば、見てから返せるものでしかなかったのですね。

自分のキャラは5B関連以外にも強い連携が複数あったのですが、
ほとんどが見てから返されました。絶望です。

自分がとった方法は、先述の「初心者狩り」の項目でも触れた
「(本当は弱いが)一度調べた人間しか知らなくてバレるまでは絶対に返せないテクニック」を無数に用意して、ネタ殺しすることでした。
「強い」連携は見てから返されるので、本当は弱いが知識のない人間には返されない連携ではめ殺すことにしたんですね。
実際、この作戦はうまくいって、勝率0.5割→7割くらいまで改善されました。
やっていることは「やりこみ」のいう名の、ただの初心者狩りなのでクソしょうもないし、何なら悪質なプレイヤーなのですが、
当時の自分としては、才能のある人間を、才能ではどうしようもない世界で殴り倒せた!という成功体験につながり、素直にうれしかったです。

対戦相手の彼は、今はBBTAGをほとんどプレイせず、もっと別の格ゲーに引っ越したみたいです。
元気にしてるんでしょうか。

総評

  • ゲーム性が違いすぎる+才能の問題で、自分には合わなかった。
  • 自分には合ってないにも関わらず、楽しい瞬間やうれしい瞬間がちゃんとあったので、すげえジャンルだなと思った。格ゲー勢が20年~30年遊び続けているのも納得。
  • 「誰でも勝てるようになれる」というポケモンの良さを再発見できた。

以上